候補予定者との会見を終えて | マニフェストを提案する弘前市民の会

候補予定者との会見を終えて

市民グループが市長選候補予定者に政策協定を求めて会見を申し入れる、ということはあまり見ないケースかと思いますし、それに応じるというケースもあまり聞きません。そう考えると今回の取り組みはこれまで行われた弘前市長選の中でも異例であったと言えると思います。そして、市民グループをはじめ、多くの市民が今回の市長選に高い関心を寄せており、選挙に向けた機運を高める上でも、今回の試みは有意義であったと考えております。


下田氏と相馬氏との協議が終了したわけですが、協議内容の報告(文末のリンクを参照)をお読みになるとわかるように、両者の間で対応の異なる部分があります。

1)下田氏の方ではオブザーバーとして複数の市民グループの参加が認められ、相馬氏の方では申し入れした二団体の代表に限定されたこと

2)下田氏の方では政策や出馬にあたっての所信を詳細に述べられたが、相馬氏の方は政策の詳細についてお聞きできなかった

3)下田氏は私たちとの政策協定に関して応じる意向をその場で示したのに対し、相馬氏の方は後日の返答となった

以上の三点が異なった対応を示す部分です。ただし、1)のオブザーバーの参加に関しては、二団体としての申し入れを行った後に参加をお願いしたもので、事前の申し入れ事項ではありません。相馬氏の対応はむしろ常識的なものであると考えます。

また、政策の詳細について選挙直前でなければ公表できないとするのも、一般的な対応と思われ、この対応によって必ずしも相馬氏が情報公開に消極的であるという評価にはつながりません。

3)の政策協定の件については、事前の申し入れの際、共同政策提案も一緒に添付した上で申し入れていました。お忙しい中での対応でもあり、この点については後日ご返答を確認した上で、最終的に支援すべき候補予定者を決定したいと考えます。

以上、相違点について公平性を考慮するため補足いたしました。なお、個人的に両者と会見した印象を申し述べさせていただくと、下田氏の方はオープンで市民派感覚を持った、即断即決の経営者タイプという印象です。相馬氏は人情味があり、軽はずみなことを言わず、言質をとらせない年季の入った政治家気質の方という印象です。

今後相馬氏からの政策協定に関する返答を待って二団体は最終決定に向けて協議していきますが、オブザーバーとして参加いただいた市民グループや関心を寄せる他の市民グループとも連絡調整を行い、幅広い市民グループ間の連携のもと、弘前市長選に対応すべく体制を作っていきたいと思います。


●候補予定者との政策協議報告資料