「強い市民」へ | マニフェストを提案する弘前市民の会

「強い市民」へ

私たちとともに共同歩調をとる予定であった「岩木山を考える会」が、特定候補の支援をめぐって幹事会で意見があわず、今回の連携は見送られるとの一報が届きました。

確かに会の名を掲げて特定の候補を支援するというのは、並大抵ではありません。大所帯のグループともなれば、構成員の意思を一つにまとめるのは大変なことだと推察いたします。私たちも短期間のうちに、そのことは十分学びました。

一つの共有する目的や理念があっても、複数のグループが一つにまとまるのは、実に大変な困難が伴います。特に岩木山を考える会は政治団体ではなく自然環境保護を主な目的とする任意団体ですからなおさらです。

政治的信条を越えて結集している市民グループが選挙において特定の候補を支援しようというのは、市民活動の原則から言えば外れた行いかもしれません。そうしたリスクの高い行動はともすれば会の今後の運営にも支障をきたすことは十分予想できます。

しかし、それでもなお岩木山を考える会が、今回の選挙で慣例破りの方法をとろうとしたのは、現在の金澤市政のあまりのひどさを憂えるためです。金澤体制をとにかく終わらせなくては展望が開けない、そうした危機感があってのことです。

参加できなくなったとはいえ、岩木山を考える会のこうした動きを通じて見えてくることがあります。それは新しい市政を自分達も参加して創ろうとする、力強い市民の胎動です。この動きがしっかりと形になれば、どんな市長が誕生しても常に「物言える市民」の力が発揮できるでしょう。そこから新たなまちづくりはスタートします。