【拝啓金澤市長】消された「実績」 | マニフェストを提案する弘前市民の会

【拝啓金澤市長】消された「実績」

金沢候補のホームページが開設されているので、早速閲覧してみた。
URL http://www.jomon.ne.jp/~kongou/


「金沢の思い」と題するページでは、なんと驚いたことに街頭演説では一度も本人の口からは出なかった「市民」の文言が4回も出ている。思いは口に出さなくては伝わらない。言動と行動が一致してこそ人は信頼するのである。肝に銘じていただきたい。


さて、「実績」の部分を見てみよう。平成16年4期目。弘前・岩木・相馬市町村合併協議会設置、とある。岩木山弥生地区自然体験型拠点設置整備事業も実績に入っているが、いつこの事業が完成したのだ、とひとしきり悩む。金沢さんの中では既に完成しているらしい。


遡って平成12年3期目。市民参画センター整備。これは金沢氏の仕事の中で私は一番評価している。このセンターのおかげで私たちの活動ができたと言っても過言ではない。


…しかし何かが足りない。津軽南12市町村合併協議会設置がない。なんと言うことだろう。弘前市の歩んできた歴史の一部が消えている。たぶん、思い出したくもないのだろうが、たとえ決裂し、大失敗に終わったとしても、協議会の設置は確かに記念すべき実績ではないのだろうか。


平成8年2期目に遡る。安原第二、城東第五の区画整理事業が実績として掲げられている。この実績の陰に、土手町や駅前商店街の不振、中心市街地の空洞化があるのだが、本人が実績と言うのだから実績なのだろう。


更にタイムマシンは過去へと遡る。平成4年1期目。南部清掃工場の建設、弘前共同福祉施設の建設、生きがいセンター及び清水交流センターの建設、弥生学園の全面改築、弥生荘の建設、河西体育センターの建設、総合学習センターの建設、小中学校校舎等の建設。随分と建てたものである。もちろん必要なものもあるだろうが、このあたりが金沢市政が「箱物中心」と言われた原因なのだろうか。


現在から過去まで遡った。確かに14年間の実績は数多い。しかしながら、実績というのは、それに対して成果がどうであったのか、ここを評価されて初めて「実績」と言えるのである。批判もまた、何が達成され何が達成されなかったかを評価された結果生じるのである。批判に対し真摯に耳を傾ける市政であったなら、金沢氏に対しても高齢多選批判は生じなかったはずなのだ。そうした意味で、金沢市政14年間に本当の意味での実績はあるのか。今回の弘前市長選ではそこが最も問われているのだということを指摘しておきたい。