私たちへの投書から(2) | マニフェストを提案する弘前市民の会

私たちへの投書から(2)

新しい投書が届きましたので、ご紹介いたします。

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 私は下田はじめ氏を応援、支持している者です。

 金澤氏とその市政は大嫌いです。自分に都合の悪いことは逃げるという政治姿勢は大嫌いです。前回、下田敦子氏に179票差で辛勝して市民からの信任が低いという事実があるのにもかかわらずまた立候補しました。74歳の高齢でも市長は辞めたくないようです。他の多くの職業と違ってよっぽど市長職とは魅力に富むのでしょう。その「おいしさ」を私達は知ることができません。

 当地の選挙でいつも不快に思うのは国会議員や県議会議員などが磁石がお互いくっつくようにすぐに後援組織を作って応援することです。醜いことです。今回の場合、金澤氏と木村議員、山崎議員、その他の有力者達です。彼らは保身のための行動です。金澤氏は有権者である市民にアピールするという本来の選挙の手法よりも地元の有力者を味方につけた方が効率よく勝利できる、近道だと思っているのでしょう。国会議員達もいかがなものかと思います。しがらみで金澤氏を助けることよりも議員なのですから市民を助ける意味で呉越同舟で最もふさわしい人物を応援するべきなのです。国会議員達も結局は市民のためよりも自身が次の選挙で勝てるように、勝ちそうな者に近づくという保身が目的なのです。彼らは決して金澤氏の人格や政策に共感しているのではないと思います。金澤氏の政策の不合理な点に注文をつけて改めさせてその上で応援するならわかりますが、勝てそうだからという理由だけで無条件で応援しているのです。

 市民ももっと投票すべきです。浮動票が最も多いのですから投票率が上がれば組織の力は及ばないのです。投票率が低くなることを金澤氏グループは望んでいるでしょう。

 絶対に金澤氏は落選して欲しいです。しかしやはり現職の組織力は強いようです。目下、残念ながら下田氏は劣勢のようです。何か強力な方法で劣勢を挽回して下さい。今のままでは負けそうです。何かアイデアはないでしょうか。絶対に金澤氏に勝って下さい。

 会のますますのご繁栄とご健勝をお祈りいたします。

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下田はじめさんの支持者さん、ありがとうございました。

この手紙が書かれた頃、下田さんは劣勢だったかもしれません。しかし日に日に支持を広げ、現在のところ、反金澤の三候補の中から抜け出し、金沢候補にかなり詰め寄ってきているようです。私の聞くところ、ほとんど五分に並んでいる、まだ僅差で負けている、下田氏が優勢のようだ、など、聞く人ごとに違います。

投票日までの間でどこまで下田氏が金澤批判票を取り込めるか、新たな支持票を掘り起こせるかが勝負です。金澤陣営の方は、新たな支持票を掘り起こすのはほとんど不可能ですので、組織票を固めきれるかどうかが決め手になります。しかし、圧倒的に多くの票は組織の外にあります。ですからご指摘の通り、投票率の伸びが勝敗の分かれ目となるでしょう。投票率55%から58%までいければ、下田氏は勝つだろうと私は見ています。

しかしそのための強力な方法、有効なアイデアははっきり言ってありません。私達は草の根から支持票を掘り起こしていくしかありません。少しでも多くの友人、知人に呼びかけ、その友人、知人からも呼びかけていただく。それしか方法はないのです。最も警戒しなくてはならないのは、「どうせ金澤だろう」という有権者の「諦め」こそが下田さんにとっての最大の壁であると思います。

まず確実に言えることは、既に相馬氏、須藤氏が当選する可能性はなくなったということです。様々な情勢分析からそれははっきりしています。それが認識されるようになれば、相馬氏や須藤氏にまわっていた票の多くが、市政刷新のため唯一の可能性である下田氏の方に回ってくる。そう私は考えています。最後は反金澤の票が下田氏に一本化されていくでしょう。

そしてまた、金澤氏を取り巻く支持者の多くは、利害に敏感であり、今でこそ支持する顔を見せていますが、下田氏が肉薄していると感じれば、迷いが生じます。彼らは勝ち馬に乗ることしか考えていないからです。もし金澤氏に下田氏が五分に並べば、かなりの票が勝ち馬に乗ろうとなだれのように動き出します。

金澤氏には自分から離れていく票を止めることができません。なぜなら、支持者さんの言う通り、金澤氏には候補としての魅力が欠けているためです。多くの人の信頼をつなぎとめるための魅力に乏しい。組織の論理で固めてはいても、泥舟は泥舟です。勢いのあるのは誰か、追い風に乗っているのは誰か、彼らはここを見極めようとしています。

しかしながら、下田氏は厳しい戦いをあえて選びました。有力者の応援がつけばそれは心強いことですが、下田氏はそうではなく、市民派無所属に徹底してこだわる戦略をとっています。そのため、票が読めず、自分が勝っているのか負けているのかがわかりません。それは非常につらい戦いだと思います。精神的な強さがなくては、戦い抜くことは難しい選挙です。

それでも市民派無所属を下田さんは最後まで貫いて戦うつもりです。安易に有力者を頼みにすれば、当選したその瞬間からいくつものしがらみをくっつけてしまうことになる。それでは市政を刷新し市民とともに市政を運営するということが難しくなります。いかに勝つかにこだわる必要があるのです。

勝ち負けの読めないつらい選挙です。投票が終わるまではっきりした勝敗はわからないかもしれません。しかし、下田さんの勝利を信じて、私達はもうひと頑張り、身近な人々に声をかけていきましょう。皆さん一人一人のお力が必要です。