敗戦の辞 | マニフェストを提案する弘前市民の会

敗戦の辞

16日に開票を迎えた弘前市長選挙は、30,793票を獲得した相馬しょう一氏が当選いたしました。ご当選を心からお喜びいたします。

私たちの支援した下田はじめさんは、選挙初挑戦ながら、19,277票を獲得しましたが、次点の金沢氏に1万票近くの差をつけられ、残念ながら当選できませんでした。下田さんは市民派無所属を貫き、民主党の主要な幹部の方からの応援も全て断って、とことん最後まで市民派の立場を貫きました。私たちは下田さんのこの真剣な姿勢に心打たれながらも、私たちの力不足を率直にお詫びしなければなりません。

結果論から言えば、相馬氏は6期に及ぶ県議としての知名度、経験を活かして反金沢票のほとんどを取り込んだことになります。市政刷新三候補の中で、新弘前市民が選んだのは安定感であったと言えるでしょう。

私たちが掲げた市政刷新は果たされました。このことは率直に相馬さんに対して感謝しなければなりません。金沢市政は終わりました。しかし私たちにとっては大きな課題を残す選挙となりました。

私達は市政刷新とともに、市民参加・協働の市政を創ることを下田はじめさんと共に訴えました。そのこと自体に悔いはありません。しかしその主張が弘前市民の多くの心に届いたかと言えば、私たちの活動は、全くと言っていいほど効果がなかったと思います。私たちは弘前市民に対して明確な選択枝を示すことができませんでした。

頭の中で考えた票の動きと、現実の票の動きとがこれほど違うとは、予想もしませんでした。そのため、ここでの書き込みが多くの人々の判断を迷わせる結果となったことを、率直にお詫び申し上げます。

市民参加・協働の市政がどのようなものなのか、具体的なイメージを私達は伝えきれませんでした。そして何より、力強い市民連携組織を作ることができませんでした。それらは私たちにとって今後の重要な課題です。

これから私達は時間をかけて、市民参加のあるべき形を、まず市民サイドから準備し、連携を深め、新しい市政の建設に取り組んでいかなくてはいけません。本当の意味での市政刷新を実現するためにも、今以上の広がりをもった市民連携組織を早急に準備する必要があります。

今後も多くの人々とともに、市政刷新・協働の市政実現目指して頑張っていきたいと考えます。これまで応援いただいた皆さん、本当にありがとうございました。新しい弘前市の建設が、これから始まります。


●弘前市長選開票結果

30,793 相馬 しょう一 ( 69 ) 無新 当選
28,884 金沢 隆 ( 74 ) 無新
19,277 下田 肇 ( 62 ) 無新
4,794 須藤 宏 ( 52 ) 無新

▽有権者数 152,167
▽投票者数 84,566
▽有効投票 83,748
▽無効 818
▽投票率 55.57 %