新たな市政建設に向けて | マニフェストを提案する弘前市民の会

新たな市政建設に向けて

今日、新たに弘前市長となった相馬しょう一氏の後援会連合会事務局にご挨拶にまいりました。後援会の内部では、対立陣営の支援をした私たちに対して感情的なしこりがあるようです。選挙が終わったらノーサイド、そう単純にいかないことは、当然のことだろうと私たちは受け止めます。


後援会組織は、もとより一人の候補者の当選を願い支えるために結成される組織です。いわば相馬しょう一親衛隊です。私たちは下田肇氏を支援したと言っても、その第一の目的は市政の刷新であり、政策協定として結んだ私たちの求める政策の実現にあります。したがって、市政刷新を掲げ、民意が示された結果当選された相馬氏の市政運営に協力姿勢を打ち出すことは、私たちにとってはむしろ当たり前の意識です。


もちろん、それは市民参加・情報公開・弥生自然体験型拠点施設整備事業の中止という公約を相馬市長が誠実に履行しようとする限りです。たとえ下田氏が当選したとしても、私たちは政策実現に協力するのは当然ながら、後退するようであればリコールも視野に入れた活動をするでしょう。後援会組織と私たち市民組織との違いは、政策実現という立脚点に立った「緊張感ある信頼関係」をこそ重視するという点にあります。そうでなければ、支援関係は馴れ合いをもたらし、市政を停滞させる。金沢市政と同じ道をたどります。


相馬氏が市長になったから相馬支援に転換する、ということではありません。相馬氏の当選が、市政刷新を求めた多くの市民の判断の結果によるものである以上、市民の目線にたち、市民が主役の市政を求めてきた私たちとして、その民意に従うことは何のためらいも違和感もないということです。


では金沢市長が誕生していたら金沢氏に協力するか、と言えばそれはありえないことです。金沢氏が当選できたとしても、金沢氏ではだめだという民意こそが圧倒的多数であることは間違いないからです。市民の声に耳を傾けるよう主張してきた私たちが、市政刷新を望んだ多数の市民の選択した市長と協調しないなどということはありえません。


しかしながら、相馬氏の後援会の皆さんに私たちの考えを受け入れていただくのには時間がかかるでしょう。ですが新しい弘前市の市政がスタートした以上、市民参加を公約に掲げた相馬市長の施策を市民の立場から支援し、そして提言していくための新たな市民連携組織が必要であるのは言うを待ちません。


市民参加と言っても、市民の中にその準備ができていません。市民参加とは具体的に何か、どのように何をすればいいのか。こうしたことは、市長をはじめ行政が音頭をとってもなかなかうまく進みません。市民参加に向けた市民連携組織を市民自らが組織し、参加を望む市民の窓口となり、積極的に市政への提言を行っていくこと。今後私たちが活動の目標に据えるべきはその一点にあります。