マニフェストを提案する弘前市民の会 -5ページ目

下田肇氏のホームページ

当会が弘前市長選において支援を表明した、下田肇氏のホームページができましたので、リンクいたします。

●はじめ'S ギャラリー
http://www.hajimekara.com/

須藤候補予定者の事務所開きに寄せて

3月17日、「市民が主人公のみんなの会」が擁立した須藤さんの事務所開きがありました。須藤さんは当初から三団体の共同政策提案の作成にご尽力いただくなど、いろいろお力を貸してくださった方です。


連携が解消されたとはいえ、三団体連携の際の仲間でもあり、できれば事務所開きにも出席したかったのですが、こちらが下田氏の支持を表明した関係上、ご迷惑になってはいけないと考え、私は参加を見合わせました。


しかしながら、須藤さんは真面目で本心から弘前市政の刷新を願っていた方で、個人的にもご健闘を心から祈りたいと思っています。また、みんなの会の黒沼会長にも、連携を話し合う中でいろいろとご指導をいただき、心から感謝申し上げる次第です。


市民三団体は解消しましたが、その過程においては重要な成果もありました。三団体の連携がなかったら、共同政策提案も実現しませんでしたし、下田氏、相馬氏の両候補予定者との政策協議の申し入れも実現できなかったかもしれません。少なくともこうしたことができたのは、市民が市政の主役になる市政刷新という同じ夢を共有できたからでもあります。


本日の東奥日報の記事に、「同床異夢」という表現がありましたが、市民三団体は市政刷新という夢を共有し、共同政策提案という政策合意を基本にして連携してきましたので、その表現にはあたらないと思います。結果的に異なる候補の支援に入ることにはなりましたが、依然として三団体は、同じ政策と同じ夢の実現を目指す同志であることに変わりはないと私たちは信じております。


須藤さん、事務所開き、おめでとうございます。


マニフェストを提案する弘前市民の会  上田 勝

「強い市民」へ

私たちとともに共同歩調をとる予定であった「岩木山を考える会」が、特定候補の支援をめぐって幹事会で意見があわず、今回の連携は見送られるとの一報が届きました。

確かに会の名を掲げて特定の候補を支援するというのは、並大抵ではありません。大所帯のグループともなれば、構成員の意思を一つにまとめるのは大変なことだと推察いたします。私たちも短期間のうちに、そのことは十分学びました。

一つの共有する目的や理念があっても、複数のグループが一つにまとまるのは、実に大変な困難が伴います。特に岩木山を考える会は政治団体ではなく自然環境保護を主な目的とする任意団体ですからなおさらです。

政治的信条を越えて結集している市民グループが選挙において特定の候補を支援しようというのは、市民活動の原則から言えば外れた行いかもしれません。そうしたリスクの高い行動はともすれば会の今後の運営にも支障をきたすことは十分予想できます。

しかし、それでもなお岩木山を考える会が、今回の選挙で慣例破りの方法をとろうとしたのは、現在の金澤市政のあまりのひどさを憂えるためです。金澤体制をとにかく終わらせなくては展望が開けない、そうした危機感があってのことです。

参加できなくなったとはいえ、岩木山を考える会のこうした動きを通じて見えてくることがあります。それは新しい市政を自分達も参加して創ろうとする、力強い市民の胎動です。この動きがしっかりと形になれば、どんな市長が誕生しても常に「物言える市民」の力が発揮できるでしょう。そこから新たなまちづくりはスタートします。

市民グループへの報告会が終了しました

本日、相馬しょう一候補予定者からの政策協定に関するご返答その他を議題に、市民グループへの報告と意見交換を行いました。出席はマニフェストを提案する弘前市民の会と弘前市を考える会をはじめ、岩木山を考える会、ネットワーク21の計4団体です。報告会は報道関係者へも公開され、行われました。

1.市民三団体の連携解消について

既に発表した通り、市民三団体連携の枠組みを解消し、二団体として活動を継続する旨、出席された市民グループの方に改めてご説明いたしました。

2.相馬候補予定者からの返答について

3月9日、政策協定の可否について、相馬氏側より、協議内容の通りでよければ政策協定を締結できるという前向きのご返答をいただいたことをご報告しました。

3.市長選において支援すべき候補について

相馬氏からの最終返答を受け、これまで政策について協議した下田氏、相馬氏の両候補予定者について、二団体として結論を出すにあたり、参加された市民グループからも意見をいただきました。

冒頭、まずマニフェストを提案する弘前市民の会より、「両者で対応が異なったとはいえ、政策に合意できるかどうか政策本位で判断し下田氏の支援に入ることを決定した」とご報告しました。

理由として、相馬氏側は1)市民参加の重要性は認めたものの、具体的なプラン、方向性について明確な返答が得られなかった、2)地域自治区の取り扱いについて明確な同意が得られなかった、という二点を挙げて説明いたしました。この二点は当会として最も重要視する政策であり、特に地域自治区については金沢氏の掲げる新市建設計画に示された新市のビジョンに対する明確な対案と位置づけていることから、この点に同意がなかったことを重視いたしました。

これに対し、下田氏側は市民税の1%を地域予算に充てるなどの提案が示されるなど地域自治区の採用に積極性が見られ、マニフェストを提案する弘前市民の会としては下田氏の支援を行う決定をした次第です。

弘前市を考える会からは、当会と歩調をあわせ対応したいとの表明があり、近く総会で下田候補予定者への支持を正式決定する方針を表明されました。


また、報告会に参加されていた岩木山を考える会の三浦事務局長からも、下田支持を幹事会において早期に決定したいとの表明がありました。これにより、マニフェストを提案する弘前市民の会、弘前市を考える会、岩木山を考える会の三団体連携のもとで、弘前市長選に対応する方針を確認いたしました。

なお、ネットワーク21は、20日に総会があるため、それを待って支援体制の中に入るか対応を検討したいとのことです。

4.市民連絡会議設立準備の呼びかけ

最後に、マニフェストを提案する弘前市民の会より、新たな市民グループ間の連携組織として、「まちづくり弘前市民連絡会議(仮称)」の設立準備に関する呼びかけを行いました。

この連絡会議は、選挙後の市民参加・協働のための市民サイドの窓口組織として、かつ市政に市民が参画するにあたっての中間支援を行う組織を目指そうとするものです。これについて、市民グループ内で参加の是非について検討していただきたいと呼びかけ、会議は終了しました。

市民グループへの報告会を開催します

弘前市を考える会、ならびにマニフェストを提案する弘前市民の会の二団体に対し、3月9日、相馬候補予定者より後日返答となっていた政策協定の可否について、前向きなご返答がありました。これを受けて、市長選に関心の高い市民グループの方を対象に、下記の内容で報告会を開催することとなりましたのでご連絡いたします。

日時: 3月13日 午後7時より
場所: 弘前市民参画センター3階活動室
内容:
1.政策協定に関する相馬候補予定者からのご返答について
2.市長選における支援すべき候補予定者に関する意見交換
3.市民三団体の枠組み解消のご報告と今後の市民グループ間の連携について

市民三団体の連携解消について

市民が主人公のみんなの会が擁立を決めた須藤候補予定者と、共産党津軽地区委員会との間で政策協定が交わされ、共産党の推薦を受けることとなりました。これを受けて、今後の市民三団体の協力関係のあり方について3月7日会合が開かれ、検討が行われました。

1)報道関係者公開のもとで市民三団体の連携を話し合った際、弘前市を考える会、マニフェストを提案する弘前市民の会は、政党の推薦を受けた候補を支援対象にできないとする考えを表明した経緯がある。

2)三団体の連携を申し合わせる以前から、みんなの会は独自候補の擁立を決定しており、候補擁立を発表した以上、政策を訴えるための活動は当然尊重されなくてはならない。特に推薦した共産党にとっては統一地方選に向けた布石となるだけに、みんなの会としても三団体の連携を優先することは困難と推察する。

3)政策協定を呼びかけた下田・相馬両候補予定者はいずれも政党から距離を置く姿勢を表明しており、申し出を行うこちらが特定政党との関係を持つことは、候補予定者との政策協定の行方にも影響が出かねない。

以上の理由から、市民三団体の枠組みをこのまま維持することは困難と判断し、三団体の連携体制を解消するとの合意がなされました。なお、三団体の協力関係の今後について、三団体ともに市政刷新を表明する候補予定者の一本化が最終的には望ましいとすることに変わりはなく、そうした状況が作られれば改めて一致協力して市長選に対応することも確認いたしました。

■今後の協力体制

市民三団体の枠組み解消を受け、弘前市を考える会、マニフェストを提案する弘前市民の会は、これまで通り二団体の協力関係を維持して市長選に対応してまいります。

1)弘前市を考える会、マニフェストを提案する弘前市民の会の二団体は、相馬候補予定者からの政策協定に関する返答があり次第、両候補予定者との協議内容を比較検討の上、支援すべき候補予定者を決定し、その結果を速やかに公表する。

2)二団体は市長選に関心をもつ他の市民グループとの連携を広げ、市民連絡会議的な新たな枠組みの構築を準備するとともに、最後まで候補の一本化に向けて働きかけを行う。

後退か前進か

下田、相馬両氏との協議が終了し、記者発表をした翌日、東奥日報の記事に「市政刷新を訴えている陣営の幹部」という方のコメントが最後に載っていた。「後戻りできる時期ではないだろう」。

これに対して反論したい。反論してどうなるものではないが、とても気になる言い回しであった。まず第一に、候補の一本化は何のために行うかである。それは金澤氏に対し、こちらの勝利を確実なものとするためにである。ひいては市政刷新を実現するためだ。それのどこが「後戻り」なのだろうか。どう考えても前に進むために一本化するのである。

金澤氏に対し、対抗して立候補する候補者が増えれば増えるほど、磐石な組織力を背景にした金澤氏は有利である。そして市政刷新を訴える方はと言えばちっとも前には進めない。実は市政刷新という目標からはどんどん後退していくばかりだ。

だからこそ、三本の矢を一つにたばねて、共通目標とするところの市政の刷新を目指し、勝利に近づくために一本化をしようと、そういうことでなくてはならないと思うのだ。なぜそれが「後退」になるのだろう。

例えば100人規模の登山隊を編成したとするが、それでも頂上を目指すのはほんの数人に過ぎない。残りの人々はほんの数人に登頂を成功させるために、ベースキャンプを維持したり、食糧の確保に奔走したりする。皆で成功を分かち合うために協力し合うわけである。誰だって本当は自分が頂上に立ちたいはずなのだ。

頂上に立つ人間がたった一人であるのが選挙である。数人が同じ目標を掲げて頂上を目指すとき、もっとも成功の可能性が高い方法をとるという選択はけして「後退」などではないはずである。それを「後退」と考える陣営があるとすれば、それは市政刷新という目的が建前でしかないことの証左である。

候補予定者との会見を終えて

市民グループが市長選候補予定者に政策協定を求めて会見を申し入れる、ということはあまり見ないケースかと思いますし、それに応じるというケースもあまり聞きません。そう考えると今回の取り組みはこれまで行われた弘前市長選の中でも異例であったと言えると思います。そして、市民グループをはじめ、多くの市民が今回の市長選に高い関心を寄せており、選挙に向けた機運を高める上でも、今回の試みは有意義であったと考えております。


下田氏と相馬氏との協議が終了したわけですが、協議内容の報告(文末のリンクを参照)をお読みになるとわかるように、両者の間で対応の異なる部分があります。

1)下田氏の方ではオブザーバーとして複数の市民グループの参加が認められ、相馬氏の方では申し入れした二団体の代表に限定されたこと

2)下田氏の方では政策や出馬にあたっての所信を詳細に述べられたが、相馬氏の方は政策の詳細についてお聞きできなかった

3)下田氏は私たちとの政策協定に関して応じる意向をその場で示したのに対し、相馬氏の方は後日の返答となった

以上の三点が異なった対応を示す部分です。ただし、1)のオブザーバーの参加に関しては、二団体としての申し入れを行った後に参加をお願いしたもので、事前の申し入れ事項ではありません。相馬氏の対応はむしろ常識的なものであると考えます。

また、政策の詳細について選挙直前でなければ公表できないとするのも、一般的な対応と思われ、この対応によって必ずしも相馬氏が情報公開に消極的であるという評価にはつながりません。

3)の政策協定の件については、事前の申し入れの際、共同政策提案も一緒に添付した上で申し入れていました。お忙しい中での対応でもあり、この点については後日ご返答を確認した上で、最終的に支援すべき候補予定者を決定したいと考えます。

以上、相違点について公平性を考慮するため補足いたしました。なお、個人的に両者と会見した印象を申し述べさせていただくと、下田氏の方はオープンで市民派感覚を持った、即断即決の経営者タイプという印象です。相馬氏は人情味があり、軽はずみなことを言わず、言質をとらせない年季の入った政治家気質の方という印象です。

今後相馬氏からの政策協定に関する返答を待って二団体は最終決定に向けて協議していきますが、オブザーバーとして参加いただいた市民グループや関心を寄せる他の市民グループとも連絡調整を行い、幅広い市民グループ間の連携のもと、弘前市長選に対応すべく体制を作っていきたいと思います。


●候補予定者との政策協議報告資料

候補予定者との意見交換

弘前市を考える会とマニフェストを提案する弘前市民の会の二団体は、2月28日に下田肇氏、3月4日に相馬しょう一氏とそれぞれ選挙協力に関する意見交換を行いました。これについて、可能な限り詳細な報告書を作成しており、3月6日の1時より協議結果について記者発表を予定しております。

協議の報告書は記者発表後当会の公式サイトにも掲載する予定ですが、どちらと連携するかの最終決定についても検討の上できるかぎり早期に明らかにしたいと思います。

この場を借りて、お忙しい中ご対応くださった下田肇さん、相馬しょう一さんには心から感謝いたします。ありがとうございました。

寂しい開庁式

2月27日に、新市のスタートを祝う開庁式が行われた。しかし旧相馬村村長や旧岩木町町長は出席せず、市長職務代行者の金澤氏だけという、実に寂しい有様だった。聞くところによると、式典に呼ばれもしなかったらしい。

開庁式に先駆けて、午前0時に行われた合併を祝うイベントでも、金澤氏一人だけ。イベントは弘前市の商工会議所と相馬村、岩木町商工会のそれぞれの青年部が実行委員会を作り行ったのだが、開庁式に呼ばれなかったためか、相馬村村長・岩木町町長も参加を見合わせてしまった。イベントの進行表にはしっかり村長・町長挨拶も予定されていた。

日頃合併にあたり、新市の一体感を強調する金澤氏だが、しょっぱなから一体感を損なうような状況を招いてしまった。金澤氏らしいと言えばらしい出来事だが、この話を聞いたときには「まさか、嘘だろう」と思ったほどである。

いくらなんでも市職員の連絡ミスということはないだろう。開庁式には合併自治体の元首長が勢ぞろいするのがどこでも当たり前であり、来賓の手配も当然行われていたはずである。誰かが「呼ばなくていい」と言わない限り、開庁式に出席しないという事態には当然ならない。

旧岩木町町長の田中さん、旧相馬村村長の山内さん、新市建設に向け、金澤氏ではなく私たちと一緒にやりましょう。